合同企業説明会のはじまりと、50年の歩み
- atsukokurumada
- 10月27日
- 読了時間: 3分
更新日:10月27日
こんにちは。LeCiel厚子です。
先週末、イオンモール水戸内原で開催された「R7 いばらき就職・転職フェア」にて、キャリア相談ブースを担当させていただきました。
多くの方とお話しする中で、あらためて「合同企業説明会」という場の意義を感じました。

今回は、全4回にわたって開催されるフェアに合わせて、
**「合同企業説明会の歴史と意義」**をテーマにブログを連載していきたいと思います。
第1回は、その“はじまり”と“変遷”についてご紹介します。
🌱 合同企業説明会のはじまりは、北海道から
今や就職活動や人材採用の現場で「常識」となっている合同企業説明会。
でもその始まりが、50年以上も前の中小企業の採用難からだったと知り、私はとても驚きました。
1970年代初頭、北海道では若者の都市部流出が深刻で、地元の中小企業は人材確保に苦しんでいました。
「若者が来てくれない」
「定着しない」
「育たない」——
そんな悩みを抱える企業が手を取り合い、共同で学校訪問や企業説明活動を始めたのがきっかけなのだそうです。
1972年には、新聞広告と面接会を組み合わせたイベントを開催。
ここで初めて「合同企業説明会」という名称が使われたといわれています。
この50年で、合同企業説明会は社会の変化とともに姿を変えてきました。
• 1990年代:就職氷河期によりそれまでの安定神話が崩壊。学生の企業選びが多様化するきっかけになった。
• 2000年代:インターネットの普及で、求人情報の収集がオンライン中心に。エントリーシステムも登場。
また、先のバブル崩壊で新卒採用を縮小した結果「就職氷河期世代」が生まれ、企業は長期的な人材不足に直面。さらには少子化が進み、優秀な人材確保が困難になり、この頃から大企業も合同説明会に参加するように。
• 2020年代:コロナ禍をきっかけにオンライン合同説明会が主流に。現在は対面とオンラインのハイブリッド型が増加中。
そして今、Z世代の若者たちは「直接会って話すこと」に価値を見出す傾向があり、リアルな出会いの場としての合同企業説明会が再評価されています。
🤝今も昔も変わらない“人と企業をつなぐ”という本質
少子化・労働人口の減少が進む今、企業にとっては「人材確保」がますます重要な課題です。
そんな中、合同企業説明会は単なる採用の場ではなく、企業の魅力を伝えるブランディングの場としての役割も担っています。
また、求職者にとっても、企業の“顔”が見える貴重な機会。
パンフレットやWebサイトだけでは伝わらない、現場の空気や人の温度感を感じられる場です。
🏢 今年度から、会場レイアウトを一新しました!
より見やすく、話しかけやすく、回遊しやすい設計になっています。
生まれ変わった「R7 いばらき就職・転職フェア」に、ぜひ足を運んでみてください。
📅 次回開催:11月8日(土)13:30~ イーアスつくばにて
✍️ 次回予告
次回もシリーズでお届けできたらと考えています。
どうぞお楽しみに!
最後までお読みいただきありがとうございました。






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